テスラ以外の電気自動車の購入をおすすめしない理由

購入

今のところテスラ以外の電気自動車には興味がありません。納車からもうすぐ2年になりますが、日々実感しています。
何度かドライブ旅行をして、テスラ以外のEVは遠出できない、という予想は確信に変わりつつあります。
その理由を書いてみます。

充電待ちで充電できない

都会とは違い、地方の急速充電器は1箇所に1基となっています。
先に充電中の車がいたら充電できません。

甲府スーパーチャージャー(山梨県)

テスラの急速充電器であるスーパーチャージャーは1箇所に2基から6基くらい充電器があります。毎年10箇所以上増設されています。2023年は長野や鹿児島にも設置されそうです。

その上、国産の50KWの3倍近い130KWから250KWの充電速度が出ます。(一部都市型は80KW以下もあります)

テスラ以外の急速充電器は1箇所に1基がほとんどです。特に地方はそうなっています。

高速道路上のチャデモ急速充電器

先に誰か充電していたら、30分待ってから充電です。
充電を30分したら、充電待ちの30分を含めて、合計1時間です。

しかも、充電速度はテスラの3分の1、、、

ドライブ旅行など現実的ではないですし、帰省ラッシュなんてとんでもないと思います。

冬は充電が遅い

リチウムイオンバッテリーは0℃以下になると充電ができなくなります。急速充電するためには、理想的な温度までバッテリーを加熱する必要があります。

テスラの電気自動車はバッテリーを加熱する能力が高いです。
気温がマイナスでも、目的地にスーパーチャージャーを設定すれば、プレコンディショニングというバッテリーの加温が行われます。

そうすると、充電速度は130KWを超えます。

その他のメーカーはまだそこまで積極的にバッテリーを加熱して急速充電するといった感じではありません。
充電設備が自社のものでないため、確実に充電できるか確認できないので、電力を余分に消費するバッテリーの加熱に慎重になるのかもしれません。

しかし、プレコンディショニングありとなしでは、充電にかかる時間が全く変わります。

実際にプレコンディショニングありなら130KW,プレコンディショニングなしなら30KWで充電になっています。実に3倍以上の差があります。

プレコンディショニングを忘れて充電が30KWに制限されたとき

プレコンディショニングなしの場合、気温5℃、35%から満充電まで1時間10分かかります。

プレコンディショニングを実施して128KWで充電

プレコンディショニングありの場合、気温7℃、27%から満充電まで35分で終わります。

単純計算で、プレコンディショニングのあるEVは20分で充電、プレコンディショニングのない又は機能が弱いEVは、1時間かけて充電、となります。

夏は充電が遅い

夏はバッテリーが熱くなりすぎる傾向があります。バッテリーが熱くなりすぎると、急速充電の速度が遅くなってしまいます。

冬とは逆に、バッテリーを冷却する必要があります。

テスラはバッテリーの冷却に水冷を採用しています。夏場でも急速充電が遅くなったという経験は全くありません。

しかし、同価格帯の他のEVは空冷が多いです。

バッテリーの冷却が追いつかず、急速充電が遅くなってしまいます。
走行中の放電時にもバッテリーが加熱します。

急速充電で加熱、走行中の放電で加熱、となってしまい、全く冷却が追いつきません。

この結果、のろのろとしか走れなくなり、高速道路の走行を継続できなくなります。

バッテリーが劣化する

リチウムイオンバッテリーは充電に適した温度以外で充電すると、著しくバッテリーが劣化します。

HAUWEIの解説がわかりやすいです。

急速充電に適した温度は、使用可能な温度範囲に比べて狭いです。

この充電に適した温度範囲以外で充電すると、バッテリーの負担が大きくなり、結果的にバッテリーの劣化が早くなります。

テスラ以外のEVを購入する前に確認したいこと

EVの性能は「走行用バッテリーの温度を管理する能力」に大きく左右されます。

もしテスラ以外のEVを購入するなら、

バッテリーが水冷であること

冬場の急速充電に対応するバッテリーの加熱ができること

この2点は確認したほうがよいです。

ただし、夏場に高速道路で遠出しない、冬場にドライブ旅行しない、自宅から無充電で帰ってこれる範囲でしか使わない、目的地で普通充電ができる、という場合はこの限りではありません。

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