テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」を注文した理由

購入

テスラが販売している家庭用蓄電池を注文しました。

高額な蓄電池を導入することにした理由

太陽光発電の買い取り期間終了

妻実家の太陽光発電の設置から9年過ぎています。

10年を過ぎると、固定価格での電気の買い取りが終了し、5分の一くらいの買取価格になってしまいます。

蓄電池を付けて、自家消費したほうがいいなと考えました。

パワーウォールとは

価格、仕様

本体価格120万円、標準工事費80万円の合計200万円でした。

販売会社の10年保証がついています。

蓄電容量は13.5kwh、動作範囲-20℃~50℃

瞬間出力7kw,連続5kw、200v対応、家ごとバックアップできます。

実は家ごとバックアップできる蓄電池は少ないです。ほとんどは冷蔵庫とエアコンのみ、といったバックアップになる蓄電池が多いです。

オール電化住宅なので、お湯を沸かすにも電気が必要です。

200v対応で、十分な出力があるので安心です。

水冷で温度管理

テスラのモデル3を1年以上利用して、真冬でも真夏でも確実にバッテリーの温度管理ができることを実感しています。

また、2万キロ以上走行したモデル3のバッテリーの劣化は実際5%以下です。

この技術が家庭用蓄電池のパワーウォールにも利用されているのですから、性能は間違いないと考えました。

また、マイナス20℃まで動作を保証しています。

冬はマイナス5℃以下になる地域なので、バッテリーの温度管理は必須と考えました。

スマホでコントロール

パワーウォールもモデル3も同じテスラアプリからコントロールできるようです。無駄がなくていいと思います。連携もしやすいはずです。

アップデートで機能が向上

また、アプリは頻繁にアップデートされているので、昼間のほうが電気代が安いとか、電気料金が一日の中で変動するといったことになっても、対応してくれると期待しています。

VPPも視野に入れられる

バーチャルパワープラントといいます。

これから再エネが増えてくると、需要と供給のバランスが崩れやすくなります。

これが崩れると停電します。

そうならないように、グリッドに接続している蓄電池が電気を供給したり蓄電することで、バランスを補います。

1台の家庭用蓄電池は小さくても、数が多くなれば無視できない容量になります。

この蓄電池をインターネットなどで遠隔制御して、ひとつの大きな蓄電所として利用すれば、停電を避けることができます。

将来的に必要になると思いますが、その時が来たとき、日本のメーカーは遠隔制御のために追加費用が必要だと言ってきそうです。

テスラはすでに宮古島でVPPを実施しています。

テスラはIT関連技術を内製しているので、追加費用が少ないと期待しています。

補助金は使えない場合が多い

パワーウォールは補助金の対象外でした。自治体によっては対象になることもありそうです。

ただ、補助金があってもテスラと同じような性能が期待できないのであれば、不要と考えました。

安くても、期待どおりに働かないなら、がっかりします。

また、元の価格が安いので、補助金を利用した他社の蓄電池とあまりかわらない費用で設置できます。

セールスには要注意

玄関の掃除をしていたら大手ガソリン会社の名前でソーラー発電の今後を説明しているらしい

結局ソーラーか蓄電池のセールス

比較サイトに電話して相場を確認

相場より160万も高額

断りました

比較サイトで相場の確認が絶対に必要です。

そもそもカタログの価格が高額です。しかし実質相場とは全くかけ離れています。うまく交渉できる方は安く買えるのかもしれませんが、相場を知らないと損をする業界のようです。

保証ができる会社で施工

パワーウォールにはメーカーの製品保証が10年付いています。

また、テスラが認定した会社しか施工ができません。

施工会社による工事保証があるかも気をつけたいです。

もしも施工会社が15年後に無くなっていると、工事保証を受けたいときにその会社が倒産していて保証が得られない可能性があります。

そういう点でみると、資本金の大きい会社で施工することが長い目で見ると大切かと考えました。

というわけで、ゴウダ株式会社に依頼しました。調べると自己資本比率が高く、安定経営の会社です。

独自の工事保証があるようなので、安心感は大きめです。

今後電気料金はどうなるか

2022年時点で昨年より電気料金が上昇しています。10月ですでに1kwhあたり41円を超えています。去年は29円だったので、なんと41%の値上がりです。

海外に目を向けると、ドイツでは今年の夏の電気料金が50%程度上昇したようです。来年はさらに高くなる見込みのようです。

日本でも電気料金が上がっています。資源高と円安により、卸価格が上昇しているため、しばらくは上昇すると思われます。

また、電力自由化に伴い、今まで電力会社が整備していた送電線や変電所などの送配電が別会社となりました。

この結果、それまで電気料金に含まれていた送配電の費用が別に電気料金に追加されていくと思います。

電気料金が安くなる可能性は期待できなさそうです。

もしかすると、太陽光発電が余る時間は電気が安くなり、足りないときは高くなる、といった価格変動になる可能性もありそうです。

10年で費用が回収ができるか

ざっくりとした試算です。

発電した電気を全部蓄電池に貯めると考えると、1年間で作れる電気は

パネルの大きさ✕日射量✕365日✕0.8(損失係数)=1年間の発電量

日射量は神戸の場合、年平均で4となっています

3.2✕4✕365✕0.8=3737kwh

1年間現在の電気料金が続くとすると、

3737✕41円=153,217円 の電気を買う必要がなくなることになります。

約200万円を何年で回収できるかというと、200万円/15万円=13.3年

という感じです。

あくまで試算です、だいたいの感じです。

10年では回収できず、13年以上使ってやっと費用が回収できそうです。

電気料金がどうなるかでかなり変わってきそうです。

電気の供給が不安定になる可能性がある

再生可能エネルギーは日照や風の状況により発電しないこともあるので、今までの火力や原子力のように一日中いつでも安定して電気が供給できません。

一番電気がほしい時間帯の帰宅から就寝までと朝起きてから出発までは太陽が沈んでいて発電しないため、電気が不足する可能性があります。

最近は蓄電所という設備ができてきています。余っている電気を貯めておき、電気が不足したときに放電するというもので、不安定な再生可能エネルギーを安定供給するには必要不可欠な設備です。

しかし全然増えていません。

おそらく天気がいい日の太陽が出ている時間は電気が余って電気が安くなり、日没後から太陽が登るまでは電気が高いということになるはずです。

災害時にも電気が使える

また、最近は災害が増えているように感じます。

災害などで送電線が故障してしまうと、電気の供給が得られなくなります。

そう考えると、自前で電気を作ってしまえばリスクはなくなります。

オール電化の住宅は停電が起こるとなにもできませんが、蓄電池があれば安心です。

家の電気をまるごとバックアップできる蓄電池なら、停電しても普段どおりの生活ができます。

エアコンとIHコンロ、エコキュートが200vです。
200v出力対応蓄電池でないと、停電時は使えません。

これから導入を検討しているかたは、確認が必須だと思います。

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