中国BYDのセダンSEALが発売になりましたね。1年前に横浜で外観を見ましたが、チリがあっていて完成度が高そうでした。
SEALはモデル3よりも充電が便利で安そうだと思ったのでその理由を紹介します。
テスラ モデル3の急速充電の料金
スーパーチャージャーの場合、300km走行した場合、充電速度150kwでおおよそ2,700円です。充電時間は18分です。
高速道路上にはスーパーチャージャーがないため、いったん高速を出て充電器まで移動する必要があります。高速道路に再入場する料金が別途必要です。充電器まで移動時間も往復分かかります。
高速道路上の急速充電器を使用するにはチャデモアダプターが必要です。これはオプションで別途購入が必要です。
高速道路上で充電すると、チャデモアダプターの上限が50kwなので、90kwの充電器を使用しても50kwが上限となります。
高速道路で90kw充電器を利用すると、充電料金はおおよそ4,000円です。充電時間は50kwで充電できたとしても52分かかるので、2回充電が必要です。
BYD SEALの充電料金
SEALは高速道路でも150kwで充電が可能な車両です。
実質90kwであったとしても、充電カードなしで2,233円です。充電時間は30分、充電操作は1回で可能です。長距離移動が多い方は充電カードを持つともっとお得になります。
高速道路で充電するモデル3は4,000円だったので、45%安いです。
スーパーチャージャーと比較しても2,700円より安いです。
最近コンビニに90kwの充電器が増えてきた
最近コンビニに90kwの充電器をみかけるようになりました。便利なので何回か利用しています。あたらしい充電器は90kwのみの場合もあって、50kwでしか充電できないテスラでは、割高になります。
具体的には、テスラの場合30分充電して2,310円かかります。充電できる電気は上限で25kwhで、単価は92.4円です。実際はロス等があるため単価はもっと高くなります。
SEALはテスラの倍の90kwで充電できます。計算上45kwh充電できるので、単価は51円くらいになります。
つまりSEALはテスラの半額で電気を購入できるわけです。
東京などはスーパーチャージャーがたくさんあるのですが、西日本ではまだまだ少ないという印象です。このへんは車が売れれば設置するようなので、日本市場次第という感じではあります。
BYD SEALは800vバッテリーで超急速充電器のおいしいところが使える
SEALで注目しているのは800vバッテリーを採用していることです。
何がいいかというと、電流が半分になる、というところです。
充電ケーブルの電流が250Aまでの場合、400Vバッテリーなら100kwが理論上限ですが、800vなら200kwが上限になります。
最近増えている100kw以上の急速充電器は1000Vの場合、とか条件があります。1000vの充電器に現行の400v~500vのバッテリーを持つ電気自動車に充電しても、半分の充電速度しかでません。
800vで充電できれば、90kw以上で充電すると割安になる時間課金の充電料金のシステムを味方につけることができます。急速充電は90kw以上になると単価が下がっていくので、早いし安いしいいことしかありません。制度のゆがみはなかなか改善されないので、しばらく恩恵にあずかれるかも。
800Vバッテリーを有するSEALなら、今後もっと速い150kw急速充電器が増えてきても、余裕で対応できるのではと期待してしまいます。
テスラかBYDかはオートパイロット、FSDの有無
そういうわけで、日本ではスーパーチャージャーがたくさんある首都圏を除き、テスラよりSEALのほうが実質便利になりそうに思います。
個人的にはオートパイロットがない車は運転がつらくて遠出ができないし、パワーウォールと連携して太陽光発電から自動でモデル3に充電などしているため、テスラに乗るしかないのですが、これから検討したい場合はおもしろいのかもと思います。
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