EV急速充電カードは種類がたくさんあるので、どれがお得なのか分かりにくい
本当にいろんな充電サービスがあります。旧日本充電サービス (NCS)、現在のeMPや、自動車メーカーなど、たくさんの団体が充電サービスを提供しています。
テスラが利用できる急速充電サービスは日産のZESP3、eMPカード、カードなしのゲスト充電、そしてもちろんテスラモーターズのスーパーチャージャーがあります。他にもありますが、充電器が少ないので今回は考えません。
日産のZESP3はシンプル、プレミア10、20、30、が利用できます。月額料金が高いと走行距離が多いほど割安になります。
どの充電カードを選ぶのが良いか感覚的にわかりにくいので、シミュレーションしてみました。
モデル3で利用できる急速充電カードの料金をシミュレーションできます
普通充電より作成がたいへんでしたが、なんとか形になりました。
充電カードを選んで走行距離、車両の電費、急速充電器の充電速度を入力すると、充電料金と充電にかかる時間(分)を計算します。
電費は季節や車種でかなり違います。モデル3は平均140w程度のようです。ちなみに140wの電気で1km走行できるという意味です。実際に5月はエアコンがあまりいらないからか、110wくらいになっています。田舎で渋滞がないのも影響していると思います。すごく電費がいいですね。
利用を想定している急速充電器の出力を入力します。できれば実際に充電できる出力を入力すればシミュレーションが実際に近づきます。
テスラスーパーチャージャーであれば135kw程度,CHAdeMOであれば最大90kwから20kwの出力が多いようです。
注意したいのが、充電速度です。急速充電器の利用料金は充電した電気の量ではなく、利用した時間にかかります。つまり、遅い充電器は利用料金が高くなり、速い充電器は利用料金が安くなります。
ここを間違えると、結果的に高い利用料金になってしまうので注意が必要です。
過去に利用したなかには30kwの規格で6kwしか出ない充電器もありました。30分たって車に戻るとほとんど充電できておらず、しかも利用料金はしっかりかかりました。。。直前に充電していた車両があったため、その影響かもしれません。仕様であれば仕方ないのかもしれませんが、そうであれば充電前に速度が出ないよ、という通知は必要だと思います。
ガソリンの値段はガソリンの量に比例するためわかりやすいですが、急速充電は基本的に利用時間と料金が比例しています。このため電気自動車は燃料が安いのでしょう?と聞かれると返事に困ってしまうわけです。
なお、テスラのCHAdeMOアダプターに制約があり、日産の90kw充電器でも実際は45kwの充電速度になります。テスラで日産の90kw急速充電器からお得に充電しようとしても、45kwしかでないため、そんなにお得にはなりません。70kwで充電できるリーフeプラスの場合は、かなりお得に充電できることになります。
日産やeMPの充電カードは月間の利用料がある
このシミュレーションは、日産ZESP3など月の固定料金があるプランでは固定料金を含んだ結果を計算します。固定料金のあるプランの計算結果は月間料金を表示します。
月額料金がある場合は、急速充電を全く利用しなかった場合でも料金が発生します。ZESP3とeMPのカードは月額料金が設定されています。
日産のZESP3プレミアムは無料充電がついています。プレミアム10は月に100分無料、プレミアム20は200分無料、プレミアム30は400分無料です。1ヶ月間利用がなくても、余った無料分は次の月に持ち越されるようになっています。
例えばZESP3プレミアム10を今月全く利用しなかった場合、次の月に100分追加されて合計200分利用できます。
次の月で100分使わず、60分充電した場合は、利用しなかった40分が消えてしまうので注意したいです。
また、充電料金が30分ごとのゲスト充電や、10分ごとのZESP3があります。このシミュレーションはプランに応じた階段状の料金アップに対応しています。
そのような階段状の料金アップでない充電サービスの場合は1分ごとの計算になっています。
充電カードの条件一覧
シミュレーションに取り入れた充電カードの条件を一覧にしてみました。
充電カードなし(ゲスト充電)
月額料金:なし、料金:30分1500円
日産ZESP3シンプル
月額料金:500円、料金:1分あたり50円
日産ZESP3プレミアム10
月額料金:2500円(割引適用後)、料金:10分350円(100分までは月額料金のみで充電、余った分は1ヶ月の繰越)
なお、日産ZESP3は3年契約であり、その前に解約すると12000円の違約金が請求されます。
日産ZESP3プレミアム20
月額料金:4500円(割引適用後)、料金:10分300円(200分までは月額料金のみで充電、余った分は1ヶ月の繰越)
日産ZESP3プレミアム30
月額料金:8500円(割引適用後)、料金:10分250円(400分までは月額料金のみで充電、余った分は1ヶ月の繰越)
eMP急速充電専用カード(旧NCSカード)
月額料金:3800円、料金:1分あたり15円
テスラ スーパーチャージャー
月額料金:なし、料金61kw以上:1分40円、60kw以下:1分20円
固定費のないゲスト充電もあるけど、充電の手続が面倒すぎる
カードなしでも充電できるようなのですが、会員登録してからパスワード発行、認証手続と面倒です。さらに充電器の設置者によって手続が異なっているため、失敗なしで充電するのは難しいですし、充電開始までに時間がかかってしまいます。
その時間に充電カードで認証して充電するほうがストレスがありません。
テスラ スーパーチャージャーが近くにあるのが最適
テスラのスーパーチャージャーは高速で利用料金も安いです。1分単価ではそんなに安くありませんが、充電速度が実際に130kwと速いので、結果的に安くなります。
シミュレーションを何回かしてみると、テスラのスーパーチャージャーは高速で充電できるため利用料金が安くなるのがわかります。
スーパーチャージャーは認証が自動で人が行う作業は必要ありません。すぐに充電が始められ、充電速度が速く、しかも安いというわけです。
100Vでも家充電があるなら日産zesp3プレミアム10が最適か
といってもスーパーチャージャーが近くにないため、他の急速充電器を利用することになります。
100vでも自宅で普通充電できれば、ひと晩で60km分程度は充電できます。
普段の利用は自宅で普通充電し、出かけるときに急速充電にすれば、費用と手間を抑えることができます。
私の場合は500kmは自宅で100v15A普通充電、500kmはZESP3プレミアム10で急速充電の毎月1000kmで計画しています。それ以上走行するときは遠出であり、それであればスーパーチャージャーが利用できるだろうという目論見です。
シミュレーションの結果、急速充電はプレミアム10の2,750円、普通充電は1,980円となり、月あたり合計4,730円で1000km走れるという計算です。年間にして約57,000円で12000km走れます。モデル3の性能でこの燃料費は安いと思います。
もし100v充電が難しい場合は、ZESP3プレミアム20が最適になると思います。毎月1000km走行、日産の充電器45kwで毎週1回30分充電すれば、ほぼ月額料金のみでまかなえます。
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