EVの急速充電はどのくらいの料金なのか

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電気自動車の充電料金はどのくらいになるのか、実情を踏まえたシミュレーションにしてみました。

電気自動車の急速充電に必要なデータ

電気自動車の充電料金は複雑です。

ガソリンは1リットル160~180円ですが、

電気は利用する充電器ごとの料金があり、1Kwhあたり20円~160円とかなりの変動があります。

しっかり考えないと、ガソリンよりも高い料金になります。

急速充電期の出力

最近は90KWや150Kwの出力がある急速充電器が増えてきました。

設置場所出力備考
高速道路44~150KwSA PA
道の駅25~50Kw
コンビニ90Kw新しい充電器
ガソリンスタンド50KwENEOS等
スーパーなど50Kw
ざっくりこんなイメージで覚えています

電気自動車の急速充電性能と消費電力

メーカー車名充電受入性能電費備考
BYDシール105Kw6.8㎞/Kwh
ドルフィン72Kw9.1㎞/Kwh
BMWix3150Kw5.9㎞/Kwh
日産ARIYA130Kw5.9㎞/Kwh
リーフe+70Kw7㎞/Kwh
リーフ50Kw7㎞/Kwh新しいモデル
サクラ30Kw10㎞/Kwh軽自動車
テスラモデル3スタンダードレンジプラス170Kw7㎞/KwhLFPバッテリー搭載車
モデルY250KW6.7㎞/Kwh
チャデモアダプター50Kwテスラを国産のチャデモ充電器に接続するアダプター
車種によってかなりの違いがあります。

カタログではおおよそこのぐらいの急速充電性能があります。

重要なことは、車両の急速充電の受入性能以上の充電器に接続しても速く充電できないことです。また、充電料金は充電時間ごとに課金されるという仕様になっています。

例えば、サクラの急速充電性能は30Kwです。90Kwの急速充電期で充電しても、30KWまでの充電速度になります。

30分充電すると、30Kw÷60分×30分=15Kwhが充電できる最大です。

問題は、30Kw充電なのに、90Kwで充電できる場合と同じ料金がかかることです。

90KWの充電ができるARIYAなら同じ料金で45Kwh充電できるので、サクラのユーザーは結果的に3倍の料金を支払うことになります。

テスラのチャデモアダプターも上限が50Kwになるので、同じように2倍の料金になってしまいます。

充電料金

スーパーチャージャーの料金が少しだけ安くなった?60Kw以下が5円値下げしています。

充電カードは全く利用がない月でも毎月3000円以上かかるものが多く、そういう充電カードを今は利用していません。

月額料金がかからない「エコQ電カード」と「ENEOSチャージプラス」の充電カードを保有しています。ただし、高速道路の充電器などにはほぼ使用できないため、あくまで安心のためといった状況で年に3回ぐらいしか出番がありません。

それでも高速道路の急速充電器は「ビジター充電」という充電カードなしでも充電できるようになっているし、基本的にはスーパーチャージャーというテスラ専用充電器を使用するので問題ありません。

普段の片道100㎞程度の移動なら、自宅で充電するだけで全く困らないので、片道200㎞を超える、年に数回の旅行でのみ急速充電する状況になっています。

そういうわけで、ここ1年充電カードなしでも困っていません。

いろいろな充電器があり、時間課金でないものも出てきていますが、ほとんど見かけません。よくみる充電器で比較します。

場所出力料金(ビジター)備考
高速道路SA,PA
コンビニ
40~50KW55円/分実際の充電速度が遅くても充電料金は固定
高速道路SA,PA
コンビニ
90KW77円/分実際の充電速度が遅くても充電料金は固定
一部の高速道路SA,PAなど150KW77円/分実際の充電速度が遅くても充電料金は固定
TESLA0~60KW,
60~100KW
100~180KW
180~250KW
45円/分
95円/分
150円/分
245円/分
実際の充電速度に応じて料金が変動
ENEOSガソリンスタンド50Kw49円/分実際の充電速度が遅くても充電料金は固定
道の駅25~50Kw30分550円~1650円エコQ電など

イオンなどにとても安い充電器がありますが、競争が激しすぎて利用していません。

ENEOSに充電器が増えてきています。割安なのと休憩所がある場合があるので、注目しています。

シミュレーション

ENEOSチャージプラスを追加しました。

EV急速充電料金計算  Ver0.96
充電カードと充電器の出力を選択
 
 
走行距離(km):
電費(km)/kwh:
充電電力/受入性能(kw):

ここに料金を表示します。

ここに必要電力量を表示します。

ここに充電にかかる時間を表示します。

ここに電気の単価を表示します。

ここに電費(1km走行に必要な電力)を表示します。

使い方

充電カードと使用する充電器の出力を選びます。

走行距離」は予定している道のりを入力します。

電費」は車種ごとの電費性能を入力します。サクラなら10です。

充電電力/受入性能」には車種ごとの充電受入性能か充電器の出力の低いほうを入力します。サクラの場合、充電受入性能は30Kwで、充電器が50Kwの場合、30を入力します。
BYDシールは充電受入性能が105Kwで充電器が50Kwであれば、50を入力します。
テスラはチャデモアダプターの上限が50Kwなので、90Kw充電器でも50を入力します。

あとは「計算」をクリックするだけです。

充電受入性能が低い車両やチャデモアダプターで90Kw級の急速充電器を使用すると、どのくらい損するのかわかると思います。

実際はバッテリーが高温になったり低温になったりとか、急速充電器と車両の相性がでたりとか、変換効率など様々な要因で充電が遅くなります。

しかし、理論的に充電受入性能と急速充電器の低いほうが充電の上限になるので、知っておいたほうがいいと思います。

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