従量課金の急速充電器を使うとコスパが良い電気自動車はどれか

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最近時間課金ではなく従量課金の急速充電器が増えてきています。従量課金の急速充電器を使うとお得な電気自動車はどれか考えてみました。

受け入れ能力が少ない電気自動車

急速充電器の出力が50kwや90kwでも、電気自動車側が充電できる能力が小さい場合があります。その場合、電気自動車側が充電できる限界までしか充電できません。

90kwの急速充電器を使用しても、電気自動車側が10kwしか受入できないと、10kwしか充電できません。

バッテリーが暑すぎたり冷たすぎたりすると、こんなことが普通にあります。

日産サクラ

仕様上30kwが上限なので、ロスが10%と考えると、27kwが妥当です。

チャデモアダプターを利用するテスラ車

テスラ以外の急速充電器を使うには、チャデモアダプターという変換コードが必要です。チャデモアダプターは125Aが上限のため、50kwが上限になります。ロスもあるので44kwくらいが実感です。

旧式の電気自動車

電気自動車が古くなってくると、バッテリーが弱ってきて、充電できる電力が少なくなってきます。電気が入らないので、従量課金はありがたいはずです。

従量課金の急速充電器とは

2024年7月、現在ほとんどの急速充電器は時間課金となっていて、1分○○円、とか30分○○円といった料金です。

従量課金は、1kwhあたり○○円といった料金体系になっています。

FLASH(フラッシュ)

京都のテンフィールズファクトリーという事業者の急速充電器です。通常は1kwhあたり88円のところを、2024年7月から66円にしています。

なんと、180kwという超急速充電器です。こんな電気を受けられるのは今はテスラくらいかと思います。

充電カードは必要ありません。クレジットカードやバーコード決済が利用できるようです。これを待っていました。

フラッシュの設置場所

中部から関西方面に設置が進んでいるようです。神戸は六甲山牧場に設置されるというニュースも

アプリが公開されています

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フラッシュはテスラ用コネクターに対応

まだ少ないですが、テスラ用のコネクターを有している充電器があります。その場合180kwという高速で充電できるうえ、従量課金なのでスーパーチャージャーよりも安価に充電できます。

時間課金の場合、充電が遅くなると単価が高くなりますが、フラッシュは単価が一定で高くなりません。満充電近くまで充電したいなあ、といったときに選ぶとお得になります。

どのくらい充電料金に差が出るのか

従量課金のシミュレーションを加えてみました。

FLASHの2つとPowerXが急速充電の従量課金です。自宅充電はもちろん従量課金、そのほかは時間課金となっています。

EV充電料金計算  Ver0.996
充電環境と充電器の出力を選択
 
 
走行距離(km):
電費(km)/kwh:
充電電力/受入性能(kw):

ここに料金を表示します。

ここに必要電力量を表示します。

ここに充電にかかる時間を表示します。

ここに電気の単価を表示します。

ここに電費(1km走行に必要な電力)を表示します。

サクラの場合

月に500km走行、電費10km/kwh、充電能力27kwで試算してみます。

ZESP3プレミアム100(時間課金)

おおよそ5,000円です。

ZESP3シンプル(時間課金)

12,188円です。高い。月額1,100円+112分×99円/分は11,088円なので、間違いではありません。

ビジター充電、50kw充電器(時間課金)

6,160円です。充電カードなしだとこのくらいです。

ビジター充電、90kw充電器(時間課金)

高速道路に増えてきた90kw級です。50kwより高くなります。8,624円です。

フラッシュ(従量課金)

従量課金のフラッシュなら3,300円です。あろうことか日産車しか契約できないZESP3よりも安くなります。

テスラの場合(チャデモアダプター)

月に500km、電費7.9km/kwh、充電能力44kwで試算してみます。

ビジター充電、50kw充電器(時間課金)

4,785円です。

ビジター充電、90kw充電器(時間課金)

6,699円です。90kwなので1分単価が77円になるのですが、充電できるのは44kwなので、高くなってしまいます。

テスラ スーパーチャージャー(時間課金、変動)

実際はもっと速いですが、比較のため44kwとしています。4,350円です。50kwビジターより435円安いです。ちなみに72kwで5,035円でした。

フラッシュ(従量課金)

4,158円です。単価が88円から66円に割り引かれているので、スーパーチャージャーより安くなっています。

エラーが起こりやすい電気自動車

エラーが起きても30分の料金がかかる

中には30分で1回とカウントする急速充電器があります。30分1回2,900円とかいう場合です。

この場合、5分でエラーが出て充電が止まったり、44kwのはずが18kwになって、一回中断して接続しなおしたい、といった場合でも、1回分の料金がかかります。

何回かこのような場面に遭遇しました。

5分で止まって2,900円、接続しなおして再度充電、2,900円、倍の料金を払ったのに、充電できたのは1回分の電気。。。

従量課金なら充電した分だけなので、中断しても使った分の料金になります。

これから従量性の料金体系になって、公平な充電環境になることを期待しています。

まとめ

というわけで、ニッサンサクラなど、車両の充電能力が低い場合、従量課金の充電器のほうがコスパが良いということがわかりました。

超高速なのですが、実は低速充電にもやさしい、すばらしい充電器だと思います。

サクラはいい車だと思うので、電気自動車をほんとに普及したいのであれば、なんとかしてほしいと思います。

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